福祉と環境を統合する時代へ

 高齢化・多死社会の波が押し寄せつつあります。

 2060年には2.5人に1人が65歳以上、4人に1人が75歳以上の社会になります。

 高齢者人口は、いわゆる団塊の世代(1947〜1949年に生まれた人)が65歳以上となる2015年には3,395万人となり、団塊の世代が75歳以上となる2025年には3,657万人に達すると見込まれている。その後も高齢者人口は増加を続けて2042年には3,878万人でピークを迎え、その後、減少に転じると推計されています。

 更に、2025年に認知症患者は700万を突破するといわれ、65歳以上の5人に1人が認知症となる計算がされています。私たちが困惑するのは、認知症の人が70年も前の子供の頃の記憶は忘れずに鮮明に覚えているのに、昨日のことや1時間前のことを忘れてしまうことです。これは「忘れるのではなく、覚えられない」ということです。

 高齢化社会が抱える課題は、認知症や貧困や介護問題などなど様々にあります。

 2009年7月の農業協同組合新聞に『土に触れることで忘れていた記憶につながる「農作業が認知症の治療に効果」』と言う記事が掲載されています。この他にも論文も出されています。

  https://www.jacom.or.jp/archive03/tokusyu/2009/tokusyu090708-5206.html

 認知症高齢者への園芸活動が認知機能面にもたらす効果

 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jagn/21/1/21_59/_pdf/-char/ja

 アウトドア用品を扱っているモンベルも7つのミッションをあげ、その中に健康寿命の増進をあげています。

  https://about.montbell.jp/missions/

 今の日本は、自然と福祉が必要不可欠な状況になりつつあります。

 

 環境省がまとめた第5次環境基本計画の6つの重点戦略の中の一つに「健康で心豊かな暮らしの実現」をあげています。

 



 具体的には、次の3つを掲げています。

ヾ超にやさしく健康で質の高い生活への転換

⊃后ξぁ川・海とつながるライフスタイルの変革

0汰粥Π多瓦癖襪蕕靴隆霹廚箸覆詢氷イ弊験茣超の保全

 

 

 私は、もっと広い観点と健康の核心は、各自の心の中の豊かさだと思います。

 これは、福祉と環境を統合する時代に向けたイメージです。

 


 

 「心の福祉」は、全てに関係して重要なことなのです。

 日本には、心を癒やす様々な自然環境があります。自然公園や里地里山、緑地など。

 生態系サービスで言われている社会が求める福祉を構成する要素をどのようにつなげて行くのか。

 自然災害が多発する日本で、生態系を活用した防災・減災を進める中で、その地に住む人々の心を救うこと。

 生物多様性条約でもSDGsでも人に健康と福祉が必要だと言われています。

 

 このように福祉と環境を統合する時代に向けて第一歩を踏み出さなければならないと思います。

 

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