愛知目標達成ならず!

 先日、生物多様性事務局から地球規模生物多様性概況第5版(GBO5)が9月15日に発表されました。

 

 愛知目標の要素をすべて達成まで満たした目標は20個中ゼロと言う結果になりました。

 

 達成出来なかった原因は、報道が示しています。

 

 発表された翌日の都内の新聞紙面は、毎日新聞と共同通信のニュースを掲載した東京新聞だけと言うのが実態です。

 

 共同通信の井田さんがインタビューしたデービッドは「生物多様性の保全が進まないのは、全ての個人や企業に関わる問題だとの認識が足りないためだ」と指摘してたとのこと。

 

 環境省の報道発表では;GBO5に記載されている主なポイントは以下のとおりです。

  •  ほとんどの愛知目標についてかなりの進捗が見られたものの、20の個別目標で完全に達成できたものはない。
  •  達成できなかった理由として、愛知目標に応じて各国が設定する国別目標の範囲や目標のレベルが、愛知目標の達成に必要とされる内容と必ずしも整合性していなかったことを指摘。
  •  2050年ビジョン「自然との共生」の達成は、生物多様性の保全・再生に関する取組のあらゆるレベルへの拡大、気候変動対策、生物多様性損失の要因への対応、生産・消費様式の変革及び持続可能な財とサービスの取引といった様々な分野での行動を、個別に対応するのではなく連携させていくことが必要と指摘。

 現在、環境省は、次期生物多様性国家戦略研究会を設置して、研究を進めていますが、生物多様性基本法に基づく法定計画としての国家戦略を正しく機能させるためには、具体的に達成可能な数値目標と、これを動かして行く、全ての人々の普及・啓発・教育そして人材育成が不可欠だと思います。

 

 さて、 9月10日に、もう一つ地球の現状をまとめたレポートが発表されています。

 WWFが「生きている地球レポート2020」です。

 WWFは1996年以降、2年に一度、地球環境の現状を報告する『Living Planet Report:生きている地球レポート』を発表しています。
 2020年9月10日に発表した2020年最新版では、世界の生物多様性は、過去50年で68%喪失したと報告しています。
 人間の消費は、地球が生産できる範囲を60%超過し、減少を続ける生物の多様性を回復させる方法を、科学的根拠にもとづいて初めて示しています。
 それは、自然や環境の保全策と、持続可能な生産と消費の施策とを組み合わせ、世界の人々がひとつになって取り組むことが必要としています。

 

 現在、地球は6度目の大絶滅が起こっていると言われています。
 地球では、これまで5度の大量絶滅が起きている。隕石衝突、火山活動、氷河期到来など、いずれも突然の大規模な自然災害で多くの種が消滅しました。そして現在、様々な生物がこの世から姿を消そうとしています。
 恐竜時代には1000年に1種だった絶滅が、いま、毎年推定4万種のペースで人間活動の影響で消えて行っています。
 このままでは、2050年には、種の半分が消えてしまうかもしれません。

 自然界から見たら“新型人間”による地球規模のパンデミックが起こっていると、言うことになるでしょう。
 今、身近な自然に目を向けて、地球の異変、地域の異変に気づかなければなりません。
 貴方の身近で草花が消えてませんか、緑が宅地に変わっていませんか?


 これ以上、自然の摂理を蔑ろにしたら取り返しが付かないしっぺ返しが来ますよ。
 襟を正して、生きていくことが求められています。

 

関係サイトリンク

生物多様性条約事務局GBOページ

環境省報道発表「地球規模生物多様性概況第5版(GBO5)の公表について」

日本自然保護協会報告

生きている地球レポート2020

Nature:Humanity at a Crossroads, UN Warns

 

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